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ファイナル・キャット・エクスプレス
第2章   
 モニターに映るその映像を見ながら、チカはタバコに火をつけた。
(恋、してるのかな?)
 自分でも、分からない。でも、チカのサービスにアキが満足してくれた事は、分かる。あれ以来、アキはたびたび、熱いメールを送ってくるようになったから。
「クリをペロペロ舐めてもらいたいです」
 クリをぺろぺろ、かぁ。確かに、アキのクリトリスは舐めごたえがあった。愛液をあふれさせたヴァギナの中心で、それはつやつやと、まるでピンクの真珠のように輝いていた。
「男の子の亀頭が、女の子のクリなんだよ」
 いつか卓也は、そんな事を言っていた。なるほど卓也の亀頭も、チカがフェラすれば生き生きと固くふくらんでいる。まさに、性の中心、といった風だ。
「いろんな男の人に、味わってもらったんでしょ?」
 聞いてみても、いつも卓也は答えてくれないのだが。

 チカは、ムーヴィーのカットを思い出していた。カメラからマックに流し込んだアキとの映像を、早回しでざっと見ていた時のことだ。チカに抱かれていたアキが、一瞬、こちらに目を向けた。探るような目つき。気づかれたかな、と思った瞬間、アキは再びウットリと、チカの愛撫に身をまかせたのだ。
「撮ったの、使ってもいいですよ。今度はもっとスゴイの、見せますから」
  アキからそんなメールが来たのは、まもなくだった。スゴイのかぁ、チカはまた、ため息をついた。
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