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禁断の果実
第14章 事故
私は自宅アパートに着くと力なくベッドへと倒れ込んだ。
窓の外を見ると夕暮れが迫り、部屋は薄暗くなっていた。

校長から言われたことに対して、勢いで教師を辞めると言ってしまったが、その後の事を私は何も考えてはいなかったのだ。

でも、構わない。
事務職に就き事務の仕事をするのも良いだろう。

何とか生活はしていけるだろうと思っていた。
そして、この先も響と一緒にいられるだろう。

そんなことをボーっとしながら考えていた時だ。
私のスマホの着信音がバッグの中で激しく鳴っていたのだ。

誰だろうと私は思っていた。
電話に出てみる。

「もしもし…高岡ですが…」
「あ!高岡先生ですか?校長の高島ですが…」

何だか校長の高島はとても慌てている様にその時感じたのだ。

「実は前澤君のことなんだがね…」
「え?前澤くんの事ですか?何でしょう?」

「前澤君が事故に巻き込まれたのだよ!!」
「え?事故ですって?!」

「そうだ、交通事故だよ…」
「交通事故ですか?!」

私は驚きを隠せなかった。

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