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禁断の果実
第15章 検査

「ところで、今響はどこにいるの?」
「自宅にいるよ…」

「そう…」

私はそう言うとまた眠ってしまった様だった。
少し眠たった後、私は目が覚めた。

眠っている間でも優一郎は傍にいてくれていた様だった。
目が覚めると看護師から診察室へと来るように言われたのだ。

担当医師がこう言ってくる。

「高岡さん、検査結果なのですが、血液検査の結果は異常ありませんでした」
「はい…」

「ですが、尿検査の結果ですが、どうやら妊娠している様なのですが?」
「え?」

私はそれを聞いて驚いてしまう。
そして、医師はこう続けるのだ。

「身に覚えはありませんか?…」

私は響の事を思い出していた。
響とのセックスを思い出していたのだ。

「はい、思い当たるところはあります…でも、私ピルを飲んでいたと思っていたのですが?」
「でも、検査結果は妊娠していると出ましたが…飲み忘れではありませんか?」

そう言われてみると、私はレイプ事件が起きた後、気が動転していてその後ピルを飲んでいなかった事にこの時気づいたのだ。

そこへ、優一郎が看護師に呼ばれて診察室へ入って来た。

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