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禁断の果実
第2章 転校生
何故、聡子は響のこの行為に抵抗しなかったのだろう。
この話しを聞いていてそう私は思ってしまった。
響は聡子の顔をグイっと自分の方に向けるとキスをしたのだった。
それに何の抵抗もしない聡子だった。
その後、響と聡子はソファーで男女の関係になる。
聡子は響の若い肉体に溺れて行った。
響は40代の熟れた肉体に魅了されてゆく。
でも、響はこの関係を1度切りだけだと思っていた様だった。
その時、里香が図書館から帰って来たのだ。
里香はリビングのソファーで自分の彼氏の響と母、聡子が情事に及んでいるとは思ってもいなかった。
庭に入り、草花に水やりをしている時だ。
何気に薄く部屋の中が見えるレースのカーテンの向こうに裸で抱き合っている響と母、聡子を見てしまう。
それを見て言葉を失う里香。
里香は水やりのシャワーを放り投げて庭から走ってゆく。
それを聡子は響に抱かれながら里香が走りゆく姿を窓越しに見ていたのだ。
聡子は里香にその姿を見られても情事を続けて行った。
それは、本当にたった1度切りの関係だったが、聡子は響との関係を今でも忘れることが出来なかった。
私は何故、その様な行動に響が出たのか分からなかった。
自分の彼女の母親と情事に及ぶとは。
自分の母、友里恵に対する当てつけだったのかも知れない。
でも、この行為で一番傷ついたのは里香だった。