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禁断の果実
第3章 美術館
今日は日曜日で学校は休みだった。
それに、とてもお天気が良かった。

絶好のお出かけ日和と言える。
もう、あの馬鹿みたいに暑かった夏は終わり、季節はようやく秋を迎えていたのだ。

私は今日、また美術館に行こうと思っていた。
ちょっと肌寒くなってきたので花柄のワンピースにカーディガンを羽織り足元はパンプスだった。

今日行く美術館はSOMPO美術館だった。

何故、SOMPO美術館かと言うと、ここの美術館には日本国内でも数少ないゴッホの「ひまわり」が展示されているからだった。

ゴッホの「ひまわり」は7枚の作品が知られている。
そのうちの1点は太平洋戦争末期に米軍の空爆で消失してしまった。

残る6枚のうち1点がSOMPO美術館に収蔵されている。

このSOMPO美術館ではゴッホの「ひまわり」は常設展示されておりアジアで唯一ゴッホの「ひまわり」を鑑賞できる美術館として知られている。

私は、ゴッホの「ひまわり」がとても好きだった。
あの力強い筆遣いや色使いに心奪われていたのだ。

開館時間は朝の10から夕方6時までで休館日は月曜日となっている。
私は開館の時間に合わせるように家を出た。

渋谷まで出てJRに乗り換え新宿西口に出る。
そこから歩いて5分のところに美術館はあった。

観覧料は一般、1,800円。
大学生、1,200円。

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