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禁断の果実
第4章 悲劇
私は響に抱き着き泣いたのだ。
その乱れきった服装の私を見て響はただ抱きしめるだけだった。
私は響にタクシーを拾ってくるように頼んだ。
すると、響は直ぐにタクシーを拾ってきてくれたのだ。
タクシーに乗り込むと私の服装を見た運転手が不安そうに見てくる。
その視線を無視して自宅へと車を走らせたのだ。
自宅の部屋に戻ると私は直ぐにボタンを切られてしまったワンピースを脱ぎ捨てシャワーを浴びた。
私の陰部は3人の男の精液でべったりと濡れていたのだ。
その汚れた身体を1秒でも早く洗い流したい思いだった。
シャワーから上がると響が待っていてくれた。
私はパジャマを着ると倒れ込むようにしてベッドへと横になった。
響がまた聞いてくる。
「先生、大丈夫か?」
「ええ、何とか大丈夫よ…」
だが、私の瞳からは泪が溢れて来て止まることを知らなかった。
私は泣き続けた。
響はキッチンに行き冷蔵庫を開けるとミルクを取り出しマグカップに入れてレンジで温めた。
それを、私のベッドの所に持ってきてくれた。
「先生、ホットミルクだよ、飲みなよ…」
「あ、ありがとう…」
私は響が作ってきてくれたホットミルクを飲むと何となく気分が落ち着いてくるのを感じた。
そして、眠りの森に入って行った。
響は眠りに付いた私の傍にずっといてくれていた様だった。