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禁断の果実
第2章 転校生
前澤響とはいつ頃出会ったのだろう。
あれは確か11月の上旬頃だったと思う。

私は美術教師をしていたがクラスの担任も受け持っていた。
いつもの様に私は自宅を出て学校へと向かった。

そして、いつもの様に教員室の自分のデスクへと行き椅子に腰かけた。
すると、デスクの上にメモ紙が置いてあるのに気づいた。

メモ紙にはこう書いてある。

「高島校長が校長室に来てくれるように…とのことです…」

私は何事だろうか。
そう思いながら校長室へと向かった。

校長室のドアを軽くノックする。

「高岡ですが…」

すると、校長の声が聞こえて来た。

「高岡先生か、入りたまえ…」
「はい…」

そう言うと私は校長室に入って行く。
校長室に入ると校長の隣にひとりの男子生徒が立っていた。

校長がこう続ける。

「高岡先生、いきなり驚かせて済まないね、実は今日君のクラスに転校生が来ることになってね…」
「はい…」

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