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禁断の果実
第11章 発覚
響と身体の関係になってから私たちは密かに付き合い始めた。
でも、学校には私たちの事を決して知られてはならなかった。

私は響を愛してしまったのだ。
その事実は変えることは出来なかった。

響は学校が休みの時や夜遅くに私のアパートに頻繁に来るようになった。
その度に、私たちは激しく求めあい愛し合った。

私には罪悪感などは全くと言って良い程なかったのだ。
響も私との関係に罪悪感を持っている様には見えなかった。

生徒と教師のイケナイ関係は私たちを激しく燃え上がらせた。
そんなある日のことだった。

いつもの様に響が私のアパートを訪ねて来た。
その様子を私の元婚約者の優一郎が目撃してしまう。

優一郎に婚約は破棄して欲しいと言ったのだが、彼はそれを承諾しなかったのだ。
今でも私の事を愛している様だった。

私は響とソファーに座り珈琲を飲みながらイチャついていた。
その時だ。

私の家のインターホンが鳴る。
誰かと思いインターホンを見てみるとそこには優一郎の姿があったのだ。

「瑠唯、いるんだろう?」

私は身体が緊張で凍り付くのを感じた。
部屋には響がいる。

こんなところを優一郎に見つかっては大変なことになると思った。

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