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禁断の果実
第11章 発覚
「ゆ、優一郎さん?」
「ああ、俺だよ、入れてくれないか?」
「え?今、お客さんが来ているのよ…」
私は響の事を隠そうとして嘘を言う。
でも、優一郎はこう言ってくるのだ。
「俺は今、瑠唯の部屋に若い男が入って行くのを見たんだ…」
私は優一郎に響の事を見られたのだとこの時分かったのだ。
このまま優一郎を外に立たせておいてはご近所の目もあるしマズイと思った。
「ええ、いいわ、入って来て頂戴…」
そう言うと私はドアチェーンを外した。
ドアを開けて優一郎を部屋にいれたのだ。
響は優一郎を見ると身構えているように見えた。
二人の目が合い少しだけにらみ合う形となった。
響が言う。
「先生、この人誰さ?」
私は苦しくなったがこう言ったのだ。
「私の元婚約者の優一郎さんよ…」
「え?そうなのか?」
「ええ、そうよ…でも婚約は破棄したわ…」
それを聞くと優一郎は驚いている様だった。
そしてこう言うのだ。