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禁断の果実
第13章 友里恵
校長の高島は響と私の関係を響の母、友里恵に電話で伝えようと思っていた。
教師と生徒の恋愛などあってはならない事だと思っていたのだ。

友里恵に電話を掛ける。
呼び出し音が鳴っている。

「もしもし…前澤ですが…」
「あ、前澤さんですか?校長の高島ですが…」

「あら、校長先生どうしたんですか?」

友里恵はちょっと驚いていた。
校長は事実を話さなければならないと思っていた。

「実は、響君の事なのですが…」
「え?また、あの子が何かしたんでしょうか?」

友里恵はちょっと不安そうにそう言った。
校長はそれに構わずにこう言う。

「響君が女教師と交際しているのが分かりまして…」
「え?なんですって?!」

友里恵はかなり驚いていた。
そしてこう畳みかけるように言うのだ。

「その、付き合っている女教師は誰なんですか?!」

校長はちょっと言いにくそうだったがこう言ったのだ。

「美術教師の高岡と言う者です…」
「美術教師ですって?!」

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