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Vouloir,c'est pouvoir.
第1章
という訳で、学校を卒業してから、ミチコは六本木にある会員制のSMクラブで女王様なんかやっちゃってるのさ。そのクラブでは、まずM講習っていうのがあって、イジめられる側の気持ちを体験するためにマゾプレイをやらされるらしいんだけど、それが結構良かったって話。その話をした時のミチコの目はうるうるして、当然オマンコもグチョグチョだったと思う。
外見はまさに女王様だから、ミチコはすぐに、クラブでトップに登りつめた。一流企業の役員とか高級官僚とか、金なら腐るほど持ってる豚野郎たちのケツを引っぱたいて、ミチコは稼ぎまくってるってわけ。その資金でオレたちのブランドショップがめでたく開店、っていう順序なんだけど、ミチコの経費がかかるせいで、なかなか金は溜まらない。経費って言うのはつまり、あれさ。ブランド物のコートだとか、バッグだとか。
だから仕方なく、オレは細々と鼻フックデザイナーとして過ごしてるのさ。まぁ、悪くはないよ。孤独を愛するオレには向いてるし。
外見はまさに女王様だから、ミチコはすぐに、クラブでトップに登りつめた。一流企業の役員とか高級官僚とか、金なら腐るほど持ってる豚野郎たちのケツを引っぱたいて、ミチコは稼ぎまくってるってわけ。その資金でオレたちのブランドショップがめでたく開店、っていう順序なんだけど、ミチコの経費がかかるせいで、なかなか金は溜まらない。経費って言うのはつまり、あれさ。ブランド物のコートだとか、バッグだとか。
だから仕方なく、オレは細々と鼻フックデザイナーとして過ごしてるのさ。まぁ、悪くはないよ。孤独を愛するオレには向いてるし。