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数学のセンセイ
第5章 5時間目
それから俺はひたすらに勉強した。
弥生ちゃんよりいい大学に入る。
ただそんな風に漠然と志望校にした大学を調べ直し
改めて行きたいと思った。

良い大学には良い教授がいる。
偏差値だけじゃない大学選びをしろ

という姉貴の言葉にほんの少しの先輩を感じて
調べ直してよかった。
行きたいと思う気持ちから頑張りにつながって
模試の結果はずっといい結果が出ている。

弥生ちゃんとは。
付き合ってるとは大声で言えない関係・・・だな。
毎日、おはようとおやすみメールは送る。
お互いに長文になることはない。
これで付き合っていると言ったら
俺には彼女が何人もいることになる。

けど・・・・
好きだって気持ちでメールをしているのは
弥生ちゃんだけだ。

ただ。
弥生ちゃんが今でも俺に対して
そんな気持ちでいてくれるのか自信はない。

あの頃、ほぼ毎日把握していた弥生ちゃんのスケジュールを
今のオレは何も知らない。
飲みに行っているのか、土日は何をしているのか。
ただ、毎日の2通のメールだけが
俺たちをつないでいた。

あとは、毎日あった数学の授業も
年が明けて自由登校になって、さっぱり会わなくなった。

それでも俺は合格に向けてただただ勉強した。




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