この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨が好き
第27章 星空
言葉が出てこない。何を言っているのか、自分でもわからない。
身体が、精神が、過去に、あの濁ったオレンジが溜まる教材準備室に、戻ってしまう。あの日の穢れた私に、戻ってしまう。

「私も・・・蒼人さんと一緒にいたい・・・でも・・・でも・・・」

私の身体はダメで・・・もう、ダメで・・・。
だから、だから・・・。
準備室のオレンジが淀んで、濃くなって、濃くなって・・・私の身体がそこに溶けて、なくなって・・・。

でも、刹那、ぎゅっと、手が握られる。強く、強く、握られる。
その感触が、その温かさが、私を『今』に引き戻してくれる。

「ここにいるから」

目が開いた。涙に曇った視界の先に、彼の顔が揺れている。
瞬きをすると、涙が溢れて、代わりに彼の顔がはっきりと見えてくる。
/283ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ