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雨が好き
第28章 お仕事場

事務所の中には男の人が3人いた。
蒼人さんが一番奥の少し大きめの机に座っている人のところに進む。私も少し後ろをついていった。
この人が署長さんなのだろう。
「立川署長、先日お話した、見学者の方です」
あ・・・見学者・・・?
私はちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、がっかりした。
「署長の立川です。なにもないところですが、ぜひ、森林事務所の様子を見ていってください。」
ペコリと挨拶をする。その後、蒼人さんが残りの二人を紹介してくれた。
「こちらが僕の先輩の高岡さん。それから、冬土さん。高岡さん、えっとこちらが・・・」
高岡と紹介された人がずいっと手を出してきた。
ちょっと戸惑いながらも手を握るとブンブンと大きく握手のまま手を振ってきた。
「いやあ・・・高槻・・・めっちゃかわいい彼女じゃないか!いやあ、よろしく!よろしく!!」
その横で冬土さんがにこりと微笑む。
「恋人を職場に連れてくるって・・・なかなかやりますね。いつの間にこんな可愛い子を捕まえたんですか?」
か・・・彼女・・・。
ボンと、顔が一気に紅潮するのを感じた。
蒼人さんはちゃんと、私のこと、「彼女」「恋人」って・・・。
あの、その・・・ええと・・・。
ブンブンと握手の手を振られたまま、私は固まってしまった。
彼女・・・彼女・・・。
頭の中、その言葉でいっぱいだった。
蒼人さんが一番奥の少し大きめの机に座っている人のところに進む。私も少し後ろをついていった。
この人が署長さんなのだろう。
「立川署長、先日お話した、見学者の方です」
あ・・・見学者・・・?
私はちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、がっかりした。
「署長の立川です。なにもないところですが、ぜひ、森林事務所の様子を見ていってください。」
ペコリと挨拶をする。その後、蒼人さんが残りの二人を紹介してくれた。
「こちらが僕の先輩の高岡さん。それから、冬土さん。高岡さん、えっとこちらが・・・」
高岡と紹介された人がずいっと手を出してきた。
ちょっと戸惑いながらも手を握るとブンブンと大きく握手のまま手を振ってきた。
「いやあ・・・高槻・・・めっちゃかわいい彼女じゃないか!いやあ、よろしく!よろしく!!」
その横で冬土さんがにこりと微笑む。
「恋人を職場に連れてくるって・・・なかなかやりますね。いつの間にこんな可愛い子を捕まえたんですか?」
か・・・彼女・・・。
ボンと、顔が一気に紅潮するのを感じた。
蒼人さんはちゃんと、私のこと、「彼女」「恋人」って・・・。
あの、その・・・ええと・・・。
ブンブンと握手の手を振られたまま、私は固まってしまった。
彼女・・・彼女・・・。
頭の中、その言葉でいっぱいだった。

