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雨が好き
第29章 ナイトアクアリウム

「私も行きたい・・・です」
そう答えた私に蒼人さんは目に見えて嬉しそうな顔を見せてくれた。
9月の第2週の土曜日。ナイトアクアリウムに参加するために、私と蒼人さんは夕方からお出かけすることになった。集合時間は午後6時。寝袋を持ってくること、とあった。
寝袋なんて持っていなかったが、私の分も蒼人さんが用意してくれた。
電車で1時間半ほど移動したところに、目指す県営水族館があった。
ナイトアクアリウムと言っても、最初は普通に見学をする感じだ。わざとなのかもしれないが、館内の照明は暗めになっている。その中で、水槽の中の青い光だけが浮き上がり、神秘的な様子を見せていた。
ゆっくりと泳ぐエイの姿
時折きらっきらっと身体を輝かせ翻る青魚の群れ
ひゅん、ひゅんとヒレをかき、水中を駆けるアシカ
ふわりふわりと水中を漂う小さなクラゲたち
いろんな形、いろんな生き方。
海の生き物ってなんて不思議なんだろう。
こっちこっち、と蒼人さんが手招きする方に行ってみると、
水槽の底の砂地から、ぴょこぴょことチンアナゴ達が顔を出して揺らいでいた。
それを見て、可愛らしくて、蒼人さんと顔を見合わせて笑ってしまった。
そう答えた私に蒼人さんは目に見えて嬉しそうな顔を見せてくれた。
9月の第2週の土曜日。ナイトアクアリウムに参加するために、私と蒼人さんは夕方からお出かけすることになった。集合時間は午後6時。寝袋を持ってくること、とあった。
寝袋なんて持っていなかったが、私の分も蒼人さんが用意してくれた。
電車で1時間半ほど移動したところに、目指す県営水族館があった。
ナイトアクアリウムと言っても、最初は普通に見学をする感じだ。わざとなのかもしれないが、館内の照明は暗めになっている。その中で、水槽の中の青い光だけが浮き上がり、神秘的な様子を見せていた。
ゆっくりと泳ぐエイの姿
時折きらっきらっと身体を輝かせ翻る青魚の群れ
ひゅん、ひゅんとヒレをかき、水中を駆けるアシカ
ふわりふわりと水中を漂う小さなクラゲたち
いろんな形、いろんな生き方。
海の生き物ってなんて不思議なんだろう。
こっちこっち、と蒼人さんが手招きする方に行ってみると、
水槽の底の砂地から、ぴょこぴょことチンアナゴ達が顔を出して揺らいでいた。
それを見て、可愛らしくて、蒼人さんと顔を見合わせて笑ってしまった。

