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雨が好き
第29章 ナイトアクアリウム

自然と、手を繋いで歩く。
さほど広くない水族館だったけど、ナイトアクアリウムの参加者は少ないらしくまるで貸し切りのように歩くことができた。
「こっちから、屋外にも出られるみたいですよ」
出てみると、まだ暑さが残っているものの、秋らしい清涼な空気が感じられる。
空には上弦の月が浮かんでいた。
「満月じゃなかったですね」
「ああいうのを猫の爪、というのでしょうか」
細い月だった。その分、周囲の星がよく見えた。
ぱしゃんと、音がした。見ると、大きなプールでイルカが跳ねていた。
「イルカがいるんですね」
私が言うと、蒼人さんがパンフレットを見て、教えてくれた。
「この下の階から、泳いでる姿を見られるみたいですよ」
下の階に向かうと、大きなガラス窓から先程のプールを水の中から眺めることができるようになっていた。プールの中をスイスイと軽快にイルカが泳いでいた。
私達に気づいたのか、窓に近づいてきて、右に行ったり、左に行ったりした。
さほど広くない水族館だったけど、ナイトアクアリウムの参加者は少ないらしくまるで貸し切りのように歩くことができた。
「こっちから、屋外にも出られるみたいですよ」
出てみると、まだ暑さが残っているものの、秋らしい清涼な空気が感じられる。
空には上弦の月が浮かんでいた。
「満月じゃなかったですね」
「ああいうのを猫の爪、というのでしょうか」
細い月だった。その分、周囲の星がよく見えた。
ぱしゃんと、音がした。見ると、大きなプールでイルカが跳ねていた。
「イルカがいるんですね」
私が言うと、蒼人さんがパンフレットを見て、教えてくれた。
「この下の階から、泳いでる姿を見られるみたいですよ」
下の階に向かうと、大きなガラス窓から先程のプールを水の中から眺めることができるようになっていた。プールの中をスイスイと軽快にイルカが泳いでいた。
私達に気づいたのか、窓に近づいてきて、右に行ったり、左に行ったりした。

