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雨が好き
第33章 電話
【電話】

夜半、風は徐々に強さを増し、
雨が窓を叩く。

闇の中、嵐がうねり、
木々は大きく揺れ、ざわめいた。

ベッドの上で何度も寝返りを打つが、
私は眠りに落ちることができなかった。
風の音が耳につき、
時折揺れる窓ガラスの震えが
私の心をざわめかせる。

午前1時。
暗い部屋で私は身を起こした。

台所に降り、ゆっくりとコーヒーを淹れる。
そこに、温めた牛乳を注いだ。

カフェラテ・・・ではなく、カフェオレ、だけど。
きっと、今、蒼人さんも飲んでいるだろうから。
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