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雨が好き
第34章 待合室

「落ちたときに足を骨折していたのと、30分以上風雨にさらされ続けて、低体温症を起こしているらしい。まだ詳細は不明だけど、とりあえずみなとちゃんには伝えなきゃと思って」
たった一度、お仕事場に行った私のことを覚えていてくれて連絡をしてくれたようだ。
たしかに、喫茶店を経営しているので、うちの電話番号は調べればわかる。
私は病院の場所と入院先の診療科をメモすると、今度こそお父さんに言った。
「蒼人さんが入院したって。だから、私、病院に・・・行きたい。」
居ても立っても居られなかった。
自分が行って、何かができるわけではない。
そんなことは分かっていた。
でも、ここにじっとしているなんて、絶対にできない。
そのためには、お店のお手伝いができなくなる。
だから、お父さんにごめんなさいと言った。
お父さんが、ゆっくり首をふる。
え?・・・ダメ?
「今日は、お店をお休みにする。一緒に・・・病院に行こう」
そう言ってくれた。
たった一度、お仕事場に行った私のことを覚えていてくれて連絡をしてくれたようだ。
たしかに、喫茶店を経営しているので、うちの電話番号は調べればわかる。
私は病院の場所と入院先の診療科をメモすると、今度こそお父さんに言った。
「蒼人さんが入院したって。だから、私、病院に・・・行きたい。」
居ても立っても居られなかった。
自分が行って、何かができるわけではない。
そんなことは分かっていた。
でも、ここにじっとしているなんて、絶対にできない。
そのためには、お店のお手伝いができなくなる。
だから、お父さんにごめんなさいと言った。
お父さんが、ゆっくり首をふる。
え?・・・ダメ?
「今日は、お店をお休みにする。一緒に・・・病院に行こう」
そう言ってくれた。

