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雨が好き
第34章 待合室

だから、一緒に蒼人さんのいる病院に行く準備をする。
私は、とりあえず、なにか役立ちそうなもの、
思いつくものをカバンに詰める。
その間にお父さんが電話でタクシーを手配。
そして、手早くサンドイッチをつくり、温かいカフェラテを水筒に詰めてくれる。
私の準備ができたのと、タクシーが到着するのが同時だった。
蒼人さんが入院している病院は『みなと町』から、車で30分ほどのところだった。
このあたりで一番大きな救急病院だ。
タクシーが信号で止まるたび、ソワソワと外を見てしまう。
ぎゅっと手を握りしめ、
肩に力が入ってしまう。
「みなと・・・落ち着きなさい」
お父さんが膝の上にある私の手に、自分の手を重ねた。
すごく、温かい・・・と感じる。
いや、違う・・・。私の手がとても冷たくなっているんだ。
落ち着く・・・。
ダメだ。
胸が、スーッと冷たくなる。
私は、とりあえず、なにか役立ちそうなもの、
思いつくものをカバンに詰める。
その間にお父さんが電話でタクシーを手配。
そして、手早くサンドイッチをつくり、温かいカフェラテを水筒に詰めてくれる。
私の準備ができたのと、タクシーが到着するのが同時だった。
蒼人さんが入院している病院は『みなと町』から、車で30分ほどのところだった。
このあたりで一番大きな救急病院だ。
タクシーが信号で止まるたび、ソワソワと外を見てしまう。
ぎゅっと手を握りしめ、
肩に力が入ってしまう。
「みなと・・・落ち着きなさい」
お父さんが膝の上にある私の手に、自分の手を重ねた。
すごく、温かい・・・と感じる。
いや、違う・・・。私の手がとても冷たくなっているんだ。
落ち着く・・・。
ダメだ。
胸が、スーッと冷たくなる。

