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雨が好き
第34章 待合室

その時ちょうど、タクシーが病院にたどり着いた。
車から降りると、ムワッとした熱気が私を包み込む。
ただ、そのお陰で、少しだけ身体が動くようになった・・・気がした。
「みなと、あっちみたいだよ」
待合に、男の人が数人集まっているのが見えた。
中には見知った顔の人がいる。
高岡さん、それから『署長』さん、と蒼人さんが言っていた人の顔も見えた。
「あ!みなとちゃん・・・と?」
高岡さんが手を振る。
傍らでお父さんが会釈をし、みなとの父親です、と挨拶をした。
「蒼人さんは?」
挨拶もそこそこに、私は聞かずにはいられなかった。
「ああ、僕らも今ついたばかりでね。状況を良くは聞けていないのだが、どうも何日か入院が必要らしい」
署長さんが答えてくれる。
車から降りると、ムワッとした熱気が私を包み込む。
ただ、そのお陰で、少しだけ身体が動くようになった・・・気がした。
「みなと、あっちみたいだよ」
待合に、男の人が数人集まっているのが見えた。
中には見知った顔の人がいる。
高岡さん、それから『署長』さん、と蒼人さんが言っていた人の顔も見えた。
「あ!みなとちゃん・・・と?」
高岡さんが手を振る。
傍らでお父さんが会釈をし、みなとの父親です、と挨拶をした。
「蒼人さんは?」
挨拶もそこそこに、私は聞かずにはいられなかった。
「ああ、僕らも今ついたばかりでね。状況を良くは聞けていないのだが、どうも何日か入院が必要らしい」
署長さんが答えてくれる。

