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雨が好き
第5章 学校

男の人が近くに来ると、身体が竦んでしまう。
声が出なくなってしまう。
でも、男の人が、大丈夫なときがふたつあった。
ひとつは、『みなと町』でエプロンを付けて、『店員』としてお客さんに接している時。
カウンター越しだったり、レジ越しだと、大丈夫。
少しなら、世間話とかもできる。
そして、もうひとつは、雨の神様・・・高槻蒼人さんと話した時。
なんで、私は、蒼人さんにあの時、話しかけることが出来たのだろう。
なんで、私は、蒼人さんとお散歩に行くことが出来なかったのだろう。
自分の心なのに・・・自分の自由にならない。
私の心は、まだあの学校の教材準備室の夕闇の中に佇んだままなのだ。
声が出なくなってしまう。
でも、男の人が、大丈夫なときがふたつあった。
ひとつは、『みなと町』でエプロンを付けて、『店員』としてお客さんに接している時。
カウンター越しだったり、レジ越しだと、大丈夫。
少しなら、世間話とかもできる。
そして、もうひとつは、雨の神様・・・高槻蒼人さんと話した時。
なんで、私は、蒼人さんにあの時、話しかけることが出来たのだろう。
なんで、私は、蒼人さんとお散歩に行くことが出来なかったのだろう。
自分の心なのに・・・自分の自由にならない。
私の心は、まだあの学校の教材準備室の夕闇の中に佇んだままなのだ。

