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雨が好き
第37章 秋霖

あっ!?
いつも、看護師さんやお医者様以外には会わない廊下で、
女の人とすれ違った。
その人は、
髪の毛をショートカットにして、
少し太めのデニムのパンツ、
白くてそでのゆったりしたブラウスを着ていた。
目元がキリッとしていて、
ぼんやりと降る雨の中で、
その人だけがくっきりとしている
・・・そんな印象だった。
通り過ぎた時、
ふわっと爽やかな香りが漂ってくる。
そして、気のせいか、通り過ぎる時、
柔らかく、微笑んだように感じた。
あれ?
この先って、蒼人さんの病室しかなかった気が・・・。
そう思って、振り返ってみたが、その女性は
あっという間に廊下の角を曲がって見えなくなっていた。
私は、ちょっとの間、その場で立ち尽くしてしまう。
ぱちん、と気がついて、
ああ、ぼけっといていた、いけない、いけない、と
蒼人さんの病室に急いだ。
いつも、看護師さんやお医者様以外には会わない廊下で、
女の人とすれ違った。
その人は、
髪の毛をショートカットにして、
少し太めのデニムのパンツ、
白くてそでのゆったりしたブラウスを着ていた。
目元がキリッとしていて、
ぼんやりと降る雨の中で、
その人だけがくっきりとしている
・・・そんな印象だった。
通り過ぎた時、
ふわっと爽やかな香りが漂ってくる。
そして、気のせいか、通り過ぎる時、
柔らかく、微笑んだように感じた。
あれ?
この先って、蒼人さんの病室しかなかった気が・・・。
そう思って、振り返ってみたが、その女性は
あっという間に廊下の角を曲がって見えなくなっていた。
私は、ちょっとの間、その場で立ち尽くしてしまう。
ぱちん、と気がついて、
ああ、ぼけっといていた、いけない、いけない、と
蒼人さんの病室に急いだ。

