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雨が好き
第38章 カウンターの客

面会が終わり、病院から『みなと町』に帰ると、もう、そろそろお店を閉める時間になっていることが多い。この日も、あと1時間ほどで閉店、という時間だった。
『みなと町』は3時くらいまでが混んでいて、それ以降はお客さんが少なくなる。
なので、17時も過ぎた時間はお客さんゼロ、というのも珍しくない。
カラン・・・と『みなと町』の木の扉を開く。
ただいま、と言ってしまってから、カウンターに女性のお客さんがいるのに気づき、慌ててキッチンの方に回り込む。
お客さんがいるときは、私は店員さんなのだ。
荷物を置いて、エプロンを手早くつける。
その女性はブレンドを飲みながら、文庫本を読んでいた。
お父さんはいつも『喫茶店に来る人は、静かな時間を求めてくるからね。だから、邪魔しちゃいけないよ』と言っていた。
良かった、お邪魔していない・・・かな。
『みなと町』は3時くらいまでが混んでいて、それ以降はお客さんが少なくなる。
なので、17時も過ぎた時間はお客さんゼロ、というのも珍しくない。
カラン・・・と『みなと町』の木の扉を開く。
ただいま、と言ってしまってから、カウンターに女性のお客さんがいるのに気づき、慌ててキッチンの方に回り込む。
お客さんがいるときは、私は店員さんなのだ。
荷物を置いて、エプロンを手早くつける。
その女性はブレンドを飲みながら、文庫本を読んでいた。
お父さんはいつも『喫茶店に来る人は、静かな時間を求めてくるからね。だから、邪魔しちゃいけないよ』と言っていた。
良かった、お邪魔していない・・・かな。

