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雨が好き
第41章 兄妹

「笑い事じゃないよ!
蒼人はいっつもそう。
何にも言わないで、何でも勝手に決める
みなとちゃんもガツンって言ってやんなきゃダメ!
甘やかしちゃダメ!」
・・・水際さんのプッと膨れた顔が
なんだかとても可愛らしくて、楽しそうで、
しどろもどろの蒼人さんは、
私が見たことのない顔をしていて・・・。
「駅前に新しくできたケーキ屋さん
知ってますか?
アップルパイが美味しくて・・・
そこなら、みんなで行かれませんか?」
私が提案すると、
蒼人さんが助け舟がきたとばかりに顔を輝かせる。
それを見て、水際さんがぶーぶー!とブーイング。
仲が良い兄妹だなあと、二人を見つめる。
長い時間をかけて出来上がった、
網の目のような『絆』が、
見えてくるようで。
それは温かいなと感じると同時に、
羨ましくもあって・・・。
私は、今日二回目の、
やきもちを焼いた。
蒼人はいっつもそう。
何にも言わないで、何でも勝手に決める
みなとちゃんもガツンって言ってやんなきゃダメ!
甘やかしちゃダメ!」
・・・水際さんのプッと膨れた顔が
なんだかとても可愛らしくて、楽しそうで、
しどろもどろの蒼人さんは、
私が見たことのない顔をしていて・・・。
「駅前に新しくできたケーキ屋さん
知ってますか?
アップルパイが美味しくて・・・
そこなら、みんなで行かれませんか?」
私が提案すると、
蒼人さんが助け舟がきたとばかりに顔を輝かせる。
それを見て、水際さんがぶーぶー!とブーイング。
仲が良い兄妹だなあと、二人を見つめる。
長い時間をかけて出来上がった、
網の目のような『絆』が、
見えてくるようで。
それは温かいなと感じると同時に、
羨ましくもあって・・・。
私は、今日二回目の、
やきもちを焼いた。

