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雨が好き
第42章 デート

アップルパイを賞味して、ゆっくり紅茶を飲む。
入院生活が意外と大変だったと蒼人さんがこぼすと、
不注意だからいけないんだ!と水際さんが責めてみたり、
私はその間に入って、「まあまあ・・・」と。
そして、話題はいつの間にか互いの仕事のことに。
「みなとちゃんは喫茶店で?」
「はい・・・。事務のお仕事・・・やめちゃって」
「へー・・・」
なんとなく、話題が続かない。
やめた理由とか、多分聞きにくいだろうから。
「水際はファッションデザイナーだよな?」
蒼人さんが強引に話題を変えた。
たぶん、私が困っているだろうと・・・思ったから?
そして、水際さんは別にどんな話題でも構わなかったみたい。
ファッションデザイナーになるために、隣町のデパートで売り子さんしながら
デザインの勉強をしている、などと教えてくれた。
「デザイン画とかも描くよ・・・見てくれる?」
スマホを取り出し、しゅっしゅっと画面をなぞる。
そこには色鉛筆で描かれた色とりどりの服を着た人の絵が写真で保存されていた。
「すごい・・・上手です」
「絵描きじゃないけどね・・・
こうやって自分で考えたデザインを描き起こすの、大事なんだ」
入院生活が意外と大変だったと蒼人さんがこぼすと、
不注意だからいけないんだ!と水際さんが責めてみたり、
私はその間に入って、「まあまあ・・・」と。
そして、話題はいつの間にか互いの仕事のことに。
「みなとちゃんは喫茶店で?」
「はい・・・。事務のお仕事・・・やめちゃって」
「へー・・・」
なんとなく、話題が続かない。
やめた理由とか、多分聞きにくいだろうから。
「水際はファッションデザイナーだよな?」
蒼人さんが強引に話題を変えた。
たぶん、私が困っているだろうと・・・思ったから?
そして、水際さんは別にどんな話題でも構わなかったみたい。
ファッションデザイナーになるために、隣町のデパートで売り子さんしながら
デザインの勉強をしている、などと教えてくれた。
「デザイン画とかも描くよ・・・見てくれる?」
スマホを取り出し、しゅっしゅっと画面をなぞる。
そこには色鉛筆で描かれた色とりどりの服を着た人の絵が写真で保存されていた。
「すごい・・・上手です」
「絵描きじゃないけどね・・・
こうやって自分で考えたデザインを描き起こすの、大事なんだ」

