この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第42章 デート

本当は、小学生くらいでおしゃれ雑誌とかお友達と回し読みして、
中学生で一緒に服を買いに行って、
高校生になったらお化粧とかも頑張ってやってみて・・・。
そんな感じで、みんな自分のことをどんどん分かっていく。
でも、私はその部分を、ただただぼんやり過ごしてしまった。
誰にも自分のことを見せずに、たったひとりで・・・じっとして。
「だから、私・・・自分のことよくわからなくて、
似合う服とか・・・髪型とかも全然。
だから、そういうのちゃんとできて・・・
すごいなって」
へー・・・と水際さんが少し黙った。
ちらっと一瞬、蒼人さんを見る。
また、少し考える。
ちょっとの沈黙。
そして・・・
「そうだ!いいこと考えた!」
パン!と急に両手を打ったので、
私はちょっとびっくりした。
「みなとちゃん!デートしよ?
私が、みなとちゃんに似合う服、探してあげるから!」
そして、蒼人さんに向かって、ピッと人差し指を突きつけて、
「蒼人は来ちゃダメ!
女の子同士のヒミツのデートだから!」
と。
水際さんは、とても嬉しそうにデートのプランについて話をする。
私は、その勢いにすっかり圧されてしまった。
こうして瞬く間に、水際さんとデートに行くことが、
決まってしまった。
中学生で一緒に服を買いに行って、
高校生になったらお化粧とかも頑張ってやってみて・・・。
そんな感じで、みんな自分のことをどんどん分かっていく。
でも、私はその部分を、ただただぼんやり過ごしてしまった。
誰にも自分のことを見せずに、たったひとりで・・・じっとして。
「だから、私・・・自分のことよくわからなくて、
似合う服とか・・・髪型とかも全然。
だから、そういうのちゃんとできて・・・
すごいなって」
へー・・・と水際さんが少し黙った。
ちらっと一瞬、蒼人さんを見る。
また、少し考える。
ちょっとの沈黙。
そして・・・
「そうだ!いいこと考えた!」
パン!と急に両手を打ったので、
私はちょっとびっくりした。
「みなとちゃん!デートしよ?
私が、みなとちゃんに似合う服、探してあげるから!」
そして、蒼人さんに向かって、ピッと人差し指を突きつけて、
「蒼人は来ちゃダメ!
女の子同士のヒミツのデートだから!」
と。
水際さんは、とても嬉しそうにデートのプランについて話をする。
私は、その勢いにすっかり圧されてしまった。
こうして瞬く間に、水際さんとデートに行くことが、
決まってしまった。

