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第43章 女友達

「ははは・・・早速笑われちゃったよ」
はにかむようにする彼女も、
なんだか、楽しそうだった。

慣れているから、というのと、
社員割引効くから、という理由で、
水際さんの働いているデパートで買い物をする事になっていた。

「うん、まずは服ね・・・。秋冬は、もうギリよ！」
そう、季節的に秋冬物はもう売り場には少なくなっているという。
こういうところでは、ひとつ先の季節の物が売っている・・・
ということすら、私はよく知らなかった。

グイグイと手を引かれ、あちこちの店を連れ回される。

これは？
　こっちは？
これなんかどう？
　　こっちも、こっちも！

水際さんが持ってくる服を次々と試着する。

「うーん・・・少し印象違うかな・・・？」
　「これ、結構いいかも。大人っぽい」
「結構フェミニン路線も・・・」
「やば・・・みなとちゃん、意外と胸がある・・・」
　　「このワンピ、すっごい似合う！！」

鏡の中に次々現れる見知らぬ私

袖が透けるような黒のブラウスにスリットが深く入ったロングスカート
　グレーのハーフパンツに薄手のブラウス
肩を出して、胸を強調したお洋服
　ふんわりしたニットのワンピース（足がちょっと出過ぎです・・・）

ぐるぐる
　ぐるぐる

目が・・・回ってきてしまう。