この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨が好き
第43章 女友達
結局、この日、私は水際さんに選んでもらったお洋服と
お化粧品を少し、買って帰ることにした。

「あー!楽しかったぁ!」

デパートを出て、水際さんが、ぐうっと伸びをする。

時刻は午後四時を過ぎていて、
私達は、カフェで一息つくことにする。

「ごめんね、みなとちゃん・・・
 いっぱい連れ回しちゃった」

うううん、私は首をふる。
確かに、ちょっと疲れはしたけど、
私も、楽しかった。

蒼人さんと一緒のときとは違う、楽しさ。
蒼人さんといるのは、ドキドキしたり、愛おしかったり、そんな気持ち。
水際さんといるのは、ほっとするような、空気みたいな、自然な感じ。

「また、デートしようね!」
にこりと言われると、嬉しくなった。

「お願いします」
頭を下げてしまった私を見て、水際さんがプッと吹き出す。

「変なの!」
え?変・・・だった?
笑われて、ちょっと顔が赤くなる。

「だって、友達じゃない?
 そういうの、普通しないって」

そうか・・・
 友達って、こういうふうなんだなと。

家族みたいに最初からじゃないけど、
 恋人みたいに告白するわけじゃない。

きっと、私、ぎこちないけど
 形もなく、ただ一緒にいたい
でこぼこあっても、たまに噛み合わなくても
 また会いたいと思ってしまう

 そんな関係が、きっと友達なんだ
/283ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ