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雨が好き
第48章 居場所

「こら!水際!
みなとさんを困らせるな」
目に見えてあたふたした私に、蒼人さんが助け舟を出してくれた。
やっぱり『ケーキ入刀』は冗談だったみたいで、水際さんが酔ってるとは思えない様子で、テキパキとケーキを切ってくれた。
「白いくまちゃんはみなとちゃん、
茶色は・・・しょうがない、蒼人にやろう」
その代わり、私は少し大きくもらうよー、と言いながらお皿に取り分ける。
フォークで小さく切り分けて口に含むと、
チーズケーキの甘さに、木苺のじゅわっとした酸味のある果汁が混ざり、爽やかな香りが鼻に抜けていくようだった。
「おいしい・・・」
もぐもぐ・・・もぐもぐ・・・
二口目もすぐに食べたくなっちゃう。
それほど美味しかった。
「でしょ、でしょ!?
良かったー!!んで?蒼人は?」
蒼人さんは・・・脇目もふらずに食べている。
うん、うん、とすら言っていない。
多分、これ・・・すごく、美味しいんだ。
夢中で食べている蒼人さんが、
なんだか、とてもとても、可愛らしかった。
ふふふ・・・
みなとさんを困らせるな」
目に見えてあたふたした私に、蒼人さんが助け舟を出してくれた。
やっぱり『ケーキ入刀』は冗談だったみたいで、水際さんが酔ってるとは思えない様子で、テキパキとケーキを切ってくれた。
「白いくまちゃんはみなとちゃん、
茶色は・・・しょうがない、蒼人にやろう」
その代わり、私は少し大きくもらうよー、と言いながらお皿に取り分ける。
フォークで小さく切り分けて口に含むと、
チーズケーキの甘さに、木苺のじゅわっとした酸味のある果汁が混ざり、爽やかな香りが鼻に抜けていくようだった。
「おいしい・・・」
もぐもぐ・・・もぐもぐ・・・
二口目もすぐに食べたくなっちゃう。
それほど美味しかった。
「でしょ、でしょ!?
良かったー!!んで?蒼人は?」
蒼人さんは・・・脇目もふらずに食べている。
うん、うん、とすら言っていない。
多分、これ・・・すごく、美味しいんだ。
夢中で食べている蒼人さんが、
なんだか、とてもとても、可愛らしかった。
ふふふ・・・

