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雨が好き
第48章 居場所

「あ・・・あの・・・えっと・・・」
雨の日、あの神社で、初めて蒼人さんに会った。
泣いていて、雨の中に溶けてしまいそうで、
髪に弾ける雨粒がきれいで、
私は、自然と傘を差し出していた。
一緒に、虹を仰ぎ見た。
美術館で隣同士、絵を見たり、
きれいな夕日や朝日を見たりした。
初めて見るもの、初めていく所、
蒼人さんの隣にいると、私の世界はどんどん広がる。
きれいな、世界に気づかせてくれる。
思い出して、胸が一杯になって、
そして、言葉が溢れてしまった。
普通だったら、多分、絶対言わない言葉。
蒼人さんに向けた、私の、気持ち。
「蒼人さんの・・・隣に・・・
居場所が・・・私の居場所があるから」
だから、私は、蒼人さんが好き。
それでも、最後の言葉は、尻すぼまってしまって、うまく言えなかった。
雨の日、あの神社で、初めて蒼人さんに会った。
泣いていて、雨の中に溶けてしまいそうで、
髪に弾ける雨粒がきれいで、
私は、自然と傘を差し出していた。
一緒に、虹を仰ぎ見た。
美術館で隣同士、絵を見たり、
きれいな夕日や朝日を見たりした。
初めて見るもの、初めていく所、
蒼人さんの隣にいると、私の世界はどんどん広がる。
きれいな、世界に気づかせてくれる。
思い出して、胸が一杯になって、
そして、言葉が溢れてしまった。
普通だったら、多分、絶対言わない言葉。
蒼人さんに向けた、私の、気持ち。
「蒼人さんの・・・隣に・・・
居場所が・・・私の居場所があるから」
だから、私は、蒼人さんが好き。
それでも、最後の言葉は、尻すぼまってしまって、うまく言えなかった。

