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雨が好き
第1章 神社

☆☆☆
午後、お客さんが何人か来た。
サンドイッチやホットケーキ、ナポリタンの注文が入る。
しばらく忙しくなったけど、3時頃には静かになった。
お父さんがみなとも休んでおいで、と言ったので、私は外に出た。
今日は雨。だから、街にはあまり人がいなかった。
雨の日に道を歩くのは好きだ。
静かで、サラサラと降る雨音に包まれていると、水の中を歩いているような気持ちになる。
私は、お店の裏の山にある、神社に行くことにした。
ここはいつも誰もいないけど、
雨の日は、なおさらだった。
私の雨の日のお散歩コースの定番だった。
木の葉に伝う雨が、落ちて石の上で跳ねる。
小さな池にいくつもいくつも、波紋が広がる。
私が通り過ぎると、カエルが、慌てて道から逃げた。
鳥居をくぐれば、神社の境内
静かで、水に濡れた濃い緑の匂いがする。
ここで、私はひとりになる。
優しい、私だけの時間・・・のはずが・・・
社殿の前、カサを肩に掛けるようにして立っている人がいる。
男の人だった。
背が高い。
珍しいので、私は近くに寄ってみた。
見たことない人だけど、荷物が少ないから、観光客じゃないみたい。
そもそも、観光でここに来る人なんて、いないけど。
私が回り込んで、横顔をうかがっても、全然気がつかない。
まつげが長い。
鼻筋が通っていて。
肌が、綺麗だった。
そして、その人は、泣いていた。
午後、お客さんが何人か来た。
サンドイッチやホットケーキ、ナポリタンの注文が入る。
しばらく忙しくなったけど、3時頃には静かになった。
お父さんがみなとも休んでおいで、と言ったので、私は外に出た。
今日は雨。だから、街にはあまり人がいなかった。
雨の日に道を歩くのは好きだ。
静かで、サラサラと降る雨音に包まれていると、水の中を歩いているような気持ちになる。
私は、お店の裏の山にある、神社に行くことにした。
ここはいつも誰もいないけど、
雨の日は、なおさらだった。
私の雨の日のお散歩コースの定番だった。
木の葉に伝う雨が、落ちて石の上で跳ねる。
小さな池にいくつもいくつも、波紋が広がる。
私が通り過ぎると、カエルが、慌てて道から逃げた。
鳥居をくぐれば、神社の境内
静かで、水に濡れた濃い緑の匂いがする。
ここで、私はひとりになる。
優しい、私だけの時間・・・のはずが・・・
社殿の前、カサを肩に掛けるようにして立っている人がいる。
男の人だった。
背が高い。
珍しいので、私は近くに寄ってみた。
見たことない人だけど、荷物が少ないから、観光客じゃないみたい。
そもそも、観光でここに来る人なんて、いないけど。
私が回り込んで、横顔をうかがっても、全然気がつかない。
まつげが長い。
鼻筋が通っていて。
肌が、綺麗だった。
そして、その人は、泣いていた。

