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雨が好き
第49章 贈り物

「これって・・・」
蒼人さんがケースの中から一枚の葉っぱを取り出した。
正確には、葉脈だけになった葉っぱをラミネートで包んだものだった。
「葉脈で・・・作ったしおり・・・です。
蒼人さんは、コーヒーを飲みながら本を読む、ので」
お父さんの話と、蒼人さんのことを思い浮かべて、
思いついた・・・。
昔、まだ私が学校にいかれていた頃、理科の先生が教えてくれたことだった。
そのままだとすぐに崩れてしまうので、ラミネートしてみた。
蒼人さんはしおりを光に透かしてみていた。
何度も、何度も、くるくるしながら。
「ありがとう」
その言葉が、じわりと、心をあったかくする。
「そうだ!僕も、二人にプレゼントがある」
そう言うと、立ち上がり、部屋の端っこに置いてあった紙袋を持ってきた。
「はい、これは、水際に」
緑色の包装紙できれいにラッピングされた、手のひらサイズの箱だった。
水際さんが、バリバリとワイルドに包装紙を引きちぎり、箱を開ける。
「カップだぁ!」
それは、灰色っぽい、素焼き風のマグカップだった。
蒼人さんがケースの中から一枚の葉っぱを取り出した。
正確には、葉脈だけになった葉っぱをラミネートで包んだものだった。
「葉脈で・・・作ったしおり・・・です。
蒼人さんは、コーヒーを飲みながら本を読む、ので」
お父さんの話と、蒼人さんのことを思い浮かべて、
思いついた・・・。
昔、まだ私が学校にいかれていた頃、理科の先生が教えてくれたことだった。
そのままだとすぐに崩れてしまうので、ラミネートしてみた。
蒼人さんはしおりを光に透かしてみていた。
何度も、何度も、くるくるしながら。
「ありがとう」
その言葉が、じわりと、心をあったかくする。
「そうだ!僕も、二人にプレゼントがある」
そう言うと、立ち上がり、部屋の端っこに置いてあった紙袋を持ってきた。
「はい、これは、水際に」
緑色の包装紙できれいにラッピングされた、手のひらサイズの箱だった。
水際さんが、バリバリとワイルドに包装紙を引きちぎり、箱を開ける。
「カップだぁ!」
それは、灰色っぽい、素焼き風のマグカップだった。

