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第58章 モーニング

私が顔を洗ったり、歯を磨いている間に、
朝食の準備はあらかた出来てしまったようだった。

本当は、お手伝いするつもりだったのに、
お父さん、いつもより早起きだった。

少しだけ、時間を置いて、
そろそろ起こさなきゃ、と、水際さんを軽く揺する。

んん・・・

声を上げると、目がゆっくりと開いた。
右手の甲で、目をコシコシ、
そして、ぐっと伸びをした。

「おはよう・・・みなとちゃん」
「おはよう、水際さん」

洗面を済ませた水際さんをダイニングに案内した。
（といっても、そんなに広い家じゃないけど・・・）

どうぞ、と席を勧める。

「う・・・っわー！」
水際さんが目を輝かせた。

今日の朝食は、

二種類の混ぜご飯のおにぎり
ネギ入りのだし巻きたまご
作り置きのひじきの煮物
鮭の西京焼き
ブロッコリーとしらすの和物
少しの漬物
小松菜とにんじん、油揚げの味噌汁

だった。