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雨が好き
第59章 おそろい

【おそろい】
「リハビリに付き合ってくれませんか?」
えっと・・・リハビリ?
「病院で・・・ですか?」
私が言うと、蒼人さんは笑って首を振る。
「違います・・・。1ヶ月もお休みして、足がすっかり萎えちゃったんで、ちょっと山登りでも、と思って・・・みなとさんも一緒にどうかなって」
10月も末に差し掛かる頃、蒼人さんは、お医者様の許可が降りたことで、やっと職場に復帰することができた。今日は、まだ復帰して間もないので、半日で勤務を切り上げて、『みなと町』に来てくれていた。
久しぶりに出勤できたのはいいけれど、長く足を動かさない生活を送っていて、体力の低下を感じている、ということらしい。
それで、山を登ろうというわけだ。
山や自然が好きな蒼人さんらしいリハビリ方法。
もちろん、今回も私の返事はイエスだった。
ただ・・・問題が・・・。
「えっと、私、山登りとかしたことなくて・・・」
「大丈夫です。そんなに高い山ではないです。ハイキング・・・位の気持ちで」
そうは言ってくれたが、問題はちょっと別のところにある。
お洋服がない。
「リハビリに付き合ってくれませんか?」
えっと・・・リハビリ?
「病院で・・・ですか?」
私が言うと、蒼人さんは笑って首を振る。
「違います・・・。1ヶ月もお休みして、足がすっかり萎えちゃったんで、ちょっと山登りでも、と思って・・・みなとさんも一緒にどうかなって」
10月も末に差し掛かる頃、蒼人さんは、お医者様の許可が降りたことで、やっと職場に復帰することができた。今日は、まだ復帰して間もないので、半日で勤務を切り上げて、『みなと町』に来てくれていた。
久しぶりに出勤できたのはいいけれど、長く足を動かさない生活を送っていて、体力の低下を感じている、ということらしい。
それで、山を登ろうというわけだ。
山や自然が好きな蒼人さんらしいリハビリ方法。
もちろん、今回も私の返事はイエスだった。
ただ・・・問題が・・・。
「えっと、私、山登りとかしたことなくて・・・」
「大丈夫です。そんなに高い山ではないです。ハイキング・・・位の気持ちで」
そうは言ってくれたが、問題はちょっと別のところにある。
お洋服がない。

