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雨が好き
第60章 紅葉狩り
「はい・・・とっても」
すごくきれいで、気持ちが良くて。

蒼人さんの方を見上げる。
色づいた山々を見る瞳。
長いまつ毛。

ここに来られて・・・あなたと来られて、良かった。

川沿いの道を歩く。
紅葉の錦は折り重なり、移り変わっていく。
そんな秋の山道を二人で行く。

さっき、蒼人さんが言った『歩くことが目的』って、こういうことなのか、と私は思った。

小学生の時から、足踏みをしてしまっていた私は、心の何処かでいつも皆に置いていかれている、本当はたどり着くべき場所にたどり着いていない・・・そんな風に思っていた気がする。

だから、急がなきゃ、先に進まなきゃって、
でも、出来なくて、情けなくて、
そんな自分を見たくなくて、
目をぎゅっとつぶっていた。

でも、もう、私はたどり着いていたのかもしれない。
うううん、違う。
これから行く場所全てが、私の辿り着くべき場所なのかもしれない。
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