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雨が好き
第13章 夏祭り

【夏祭り】
蒼人さんに会いたいと思いながらも、彼の仕事場も住んでいるところもわからない。
それに、長い事、人とあまり関わらないようにしてきた私にとっては、積極的に彼を探す方法を考えることも難しかった。
だから、せいぜいできるのは、空を眺めて雨を待つか、神社、図書館、お花屋さん、といった、蒼人さんと一回会ったことがあるところをウロウロしてみること、くらい。
お客さんがいない時、『みなと町』のカウンターで突っ伏してため息をついてしまう。
お父さんが、心配そうに眺めているのは分かっているけど、やっぱり元気を出すことは出来なかった。
一緒にアップルパイを食べたい、と思ってしまって以来、
困ったことに、神社の参道から見下ろした町が綺麗だと思ったときも、
可愛い猫が塀の上でまどろんでいるのを見たときも、
近所の庭にきれいな花が咲いているのを見かけたときも、
『彼と一緒に』と想う。
私は、一人でいるのが、とても下手になってしまった。
蒼人さんに会いたいと思いながらも、彼の仕事場も住んでいるところもわからない。
それに、長い事、人とあまり関わらないようにしてきた私にとっては、積極的に彼を探す方法を考えることも難しかった。
だから、せいぜいできるのは、空を眺めて雨を待つか、神社、図書館、お花屋さん、といった、蒼人さんと一回会ったことがあるところをウロウロしてみること、くらい。
お客さんがいない時、『みなと町』のカウンターで突っ伏してため息をついてしまう。
お父さんが、心配そうに眺めているのは分かっているけど、やっぱり元気を出すことは出来なかった。
一緒にアップルパイを食べたい、と思ってしまって以来、
困ったことに、神社の参道から見下ろした町が綺麗だと思ったときも、
可愛い猫が塀の上でまどろんでいるのを見たときも、
近所の庭にきれいな花が咲いているのを見かけたときも、
『彼と一緒に』と想う。
私は、一人でいるのが、とても下手になってしまった。

