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雨が好き
第13章 夏祭り

それでも、7月の空は嫌になるほどきれいに晴れていて、蝉の声が響き、気温はぐんぐん上がっていく。日陰にいないと太陽に容赦なく肌を灼かれてしまうので、お散歩のときも、日傘が手放せない。
そんな空を見て、私はまた恨めしくため息をつく。
神様の・・・バカ。
白い帽子が夏の風に揺れる。
ところが、神様も『バカ』と言われるのが嫌だったのか、ある日、雨が降った。久しぶりの平日の雨だった。
雨の日は『みなと町』にお客さんが少ない。
お客さんは少ないが、私はソワソワして、普段はやらないようなところまで掃除をしてみたりしていた。
からん・・・
扉が開く。お客さん・・・?
その人を見て、私の目が普段より大きく開く。
蒼人さん。
駆け寄りたくなるのをグッと、我慢。
「いらっしゃいませ」
・・・普通の、対応が出来たと思う。
お客さんは彼一人。私はお盆を持って、カウンターに座った彼の横に立つ。
注文を聞かなくちゃ・・・だから。
彼の注文はいつもと同じ。カフェラテ。でもさすがに暑くなってきたので、アイスだ。
そんな空を見て、私はまた恨めしくため息をつく。
神様の・・・バカ。
白い帽子が夏の風に揺れる。
ところが、神様も『バカ』と言われるのが嫌だったのか、ある日、雨が降った。久しぶりの平日の雨だった。
雨の日は『みなと町』にお客さんが少ない。
お客さんは少ないが、私はソワソワして、普段はやらないようなところまで掃除をしてみたりしていた。
からん・・・
扉が開く。お客さん・・・?
その人を見て、私の目が普段より大きく開く。
蒼人さん。
駆け寄りたくなるのをグッと、我慢。
「いらっしゃいませ」
・・・普通の、対応が出来たと思う。
お客さんは彼一人。私はお盆を持って、カウンターに座った彼の横に立つ。
注文を聞かなくちゃ・・・だから。
彼の注文はいつもと同じ。カフェラテ。でもさすがに暑くなってきたので、アイスだ。

