この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨が好き
第99章 春
【春】

窓の外に優しい光が溢れている。
鳥がさえずり、のびのびと羽ばたいていく。

行き交う人の服装にも、こころなしか彩りが溢れている。

ピカピカと光る、真新しいランドセル
身体よりも大きいんじゃないかと思うほどのそれを背負って
明るい笑い声をあげ、元気に走っている小学生

春休みが明けたのが残念なのか、足取りが重い高校生も

新学期が始まって、
町の朝は少しだけ活気が出てきた。

「みなと、モーニングの客入れるよ」
お父さんがくるりと店の扉の前の札をひっくり返す。

Closeから、Openに

常連のお客さんが、待ってましたとばかりに入ってきた。
ほとんどが近所のおじいさんとか、おばあさん
若い人もいることがあるけれど、毎日来るのは
やっぱりお年寄りの方が多い。

モーニングを注文
ブレンドがひとり、
アイスティーがひとり、
おばあちゃんはアイスカフェオレ

そして、窓の外を行き交う人が少し落ち着いた頃、
『みなと町』にも午前中のエアポケットのような『空白の時間』がくる。
/451ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ