この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第99章 春

お客さんがパタリといなくなる。
私は、ぼんやりと窓の外を見ていた。
光が溢れている。
窓から見える人たち
足早に歩いていく
みんな、行く場所があって
みんな、生活をしている
去年の春、私はこの景色をどんな気持ちで眺めていたっけ?
モーニングを運んで、コーヒーを淹れて
お会計をして、ご挨拶して
それで、お客さんいなくなったら、「みなと休憩しておいで」って
そう言われて、お外をお散歩して・・・
ハンコで押したみたいに、毎日同じ
どんな思いを抱いていたのかを
思い出すことができなかった。
お客さんも違うし、窓の外に行き交う人も違うのに、
そうか・・・、私だけが『同じ』だったんだ
私は、ぼんやりと窓の外を見ていた。
光が溢れている。
窓から見える人たち
足早に歩いていく
みんな、行く場所があって
みんな、生活をしている
去年の春、私はこの景色をどんな気持ちで眺めていたっけ?
モーニングを運んで、コーヒーを淹れて
お会計をして、ご挨拶して
それで、お客さんいなくなったら、「みなと休憩しておいで」って
そう言われて、お外をお散歩して・・・
ハンコで押したみたいに、毎日同じ
どんな思いを抱いていたのかを
思い出すことができなかった。
お客さんも違うし、窓の外に行き交う人も違うのに、
そうか・・・、私だけが『同じ』だったんだ

