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雨が好き
第101章 大好きな時間

「・・なと、みなと・・・」
はっと気がつく。
「な、何?」
慌てて声のする方を見る
キッチンからお父さんが私に声をかけていたようだった
「お客様だよ」
その声に、あ!と顔を上げる。
全然、ドアのベルの音、聞こえなかった・・・。
慌てて扉の方を見ると
「こんにちわ。みなとさん」
その姿に、声に、
私の胸は一気にいっぱいになってしまう。
「蒼人さん!」
飛びつきそうになるのを堪えるのに必死
だって、だって、たった今、私、あなたのことを考えていて
それで、振り返ったらあなたがいて、
笑っていて・・・
それって、なんて、素敵なこと
ぽわん、としている私に、キッチンからまた『みなと』と声がかかる。
あ、いけない!
今は、まだお仕事中。
私は店員さんで、蒼人さんはお客さん
ちゃ、ちゃんとしなきゃ・・・
「ここ、いい?」
蒼人さんは、いつものカウンターの席。
さっき私が雑誌をめくっていた隣の席に座る。
「い、いらっしゃいませ。今日は、何になさいますか?」
今更ながら、私が言うと
蒼人さんは、また、笑顔になった。
「うん、えっと・・・少し甘いもの・・・『蒼月』、を」
はっと気がつく。
「な、何?」
慌てて声のする方を見る
キッチンからお父さんが私に声をかけていたようだった
「お客様だよ」
その声に、あ!と顔を上げる。
全然、ドアのベルの音、聞こえなかった・・・。
慌てて扉の方を見ると
「こんにちわ。みなとさん」
その姿に、声に、
私の胸は一気にいっぱいになってしまう。
「蒼人さん!」
飛びつきそうになるのを堪えるのに必死
だって、だって、たった今、私、あなたのことを考えていて
それで、振り返ったらあなたがいて、
笑っていて・・・
それって、なんて、素敵なこと
ぽわん、としている私に、キッチンからまた『みなと』と声がかかる。
あ、いけない!
今は、まだお仕事中。
私は店員さんで、蒼人さんはお客さん
ちゃ、ちゃんとしなきゃ・・・
「ここ、いい?」
蒼人さんは、いつものカウンターの席。
さっき私が雑誌をめくっていた隣の席に座る。
「い、いらっしゃいませ。今日は、何になさいますか?」
今更ながら、私が言うと
蒼人さんは、また、笑顔になった。
「うん、えっと・・・少し甘いもの・・・『蒼月』、を」

