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雨が好き
第14章 夕立

昼下がり。蒼人さんとの待ち合わせ場所は公園の入口。
そこから、お祭りがある神社まではすぐそこだ。
私がつくと、すでに蒼人さんが待っていた。
びっくりして、足が、止まる。
深みのあるやや青みがかった黒色。ちぢみなのかな?
よく見ると、薄くストライプが入っている。浴衣の色と対照的な白色の帯が陽にキラキラして素敵だった。
帯にさり気なく扇子が差してある。
床屋さんに行ってきたのかもしれない。この間あったときより髪の毛がさっぱりしている。背が高くて、少し陽に灼けたうなじがたくましく見える。
少し、ドキンとした。
立ち止まってしまった私に気づいて、蒼人さんが笑顔で手を振る。その笑顔を見てやっと私の身体が動き出した。
「お待たせしました」
「全然待ってないよ。まだ約束前」
蒼人さんがちらっと腕時計を見せてくれた。
確かに、約束の時間の10分前。
あれ?蒼人さん、一体いつから待っていてくれたんだろう・・・。
そこから、お祭りがある神社まではすぐそこだ。
私がつくと、すでに蒼人さんが待っていた。
びっくりして、足が、止まる。
深みのあるやや青みがかった黒色。ちぢみなのかな?
よく見ると、薄くストライプが入っている。浴衣の色と対照的な白色の帯が陽にキラキラして素敵だった。
帯にさり気なく扇子が差してある。
床屋さんに行ってきたのかもしれない。この間あったときより髪の毛がさっぱりしている。背が高くて、少し陽に灼けたうなじがたくましく見える。
少し、ドキンとした。
立ち止まってしまった私に気づいて、蒼人さんが笑顔で手を振る。その笑顔を見てやっと私の身体が動き出した。
「お待たせしました」
「全然待ってないよ。まだ約束前」
蒼人さんがちらっと腕時計を見せてくれた。
確かに、約束の時間の10分前。
あれ?蒼人さん、一体いつから待っていてくれたんだろう・・・。

