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雨が好き
第14章 夕立

「きっと、『みなと町』に置いた方がいいのでは?」
そうだ!と言って、私が見ていた鉢をひょいと持ち上げる。
「これ、プレゼント」
あっという間にお会計を済ませてしまった。
そんな・・・いつももらってばかりで悪いです・・・。
私はものすごく恐縮してしまう。
「いいんです・・・それに、」
言いかけて、蒼人さんが不意に言葉を止めて目をそらす。
なんだか、ちょっと、顔が赤くなっている・・・?
「それに?」
「『みなと町』にあれば、僕も見られるでしょう?」
え?それってどういう・・・。
問い返そうとした矢先、ぽつっと、手の甲に感じるものが。
雨・・・?
ぽつぽつぽつ
ぽつぽつぽつ
瞬く間に黒い粒が地面にたくさん広がっていく。
きゃあ、きゃあと周囲の人が走り始め、皆、雨宿り先を求めていく。
「僕らも行こう」
ふと見回したけど、休憩所や軒下など、雨宿りできそうなところはどこもあっという間にいっぱいになっていた。
そうだ!と言って、私が見ていた鉢をひょいと持ち上げる。
「これ、プレゼント」
あっという間にお会計を済ませてしまった。
そんな・・・いつももらってばかりで悪いです・・・。
私はものすごく恐縮してしまう。
「いいんです・・・それに、」
言いかけて、蒼人さんが不意に言葉を止めて目をそらす。
なんだか、ちょっと、顔が赤くなっている・・・?
「それに?」
「『みなと町』にあれば、僕も見られるでしょう?」
え?それってどういう・・・。
問い返そうとした矢先、ぽつっと、手の甲に感じるものが。
雨・・・?
ぽつぽつぽつ
ぽつぽつぽつ
瞬く間に黒い粒が地面にたくさん広がっていく。
きゃあ、きゃあと周囲の人が走り始め、皆、雨宿り先を求めていく。
「僕らも行こう」
ふと見回したけど、休憩所や軒下など、雨宿りできそうなところはどこもあっという間にいっぱいになっていた。

