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雨が好き
第113章 帰りの電車
前にも、こんなことがあったけれども
その時は、蒼人さんが私の頭をちょっと押してくれて、寄りかからせてくれた
でも、今は違って、
まるで磁石が引かれ合うみたいに、
私から、すごく自然に身体が寄っていってしまう。
蒼人さんの頭が私の頭の上にちょん、と乗る。
その重みを感じていたら、やっぱり少し疲れていたのか、
すっと眠たくなってしまう。
「少し、眠りましょう。東京についたらまた移動です」
スマートフォンでアラームをかけてくれるという。
なので、その言葉に甘えることにした。
帰りの電車が山のトンネルを抜ける。
軽井沢の町が遠くなり、
日常へと私たちを運んでいく。
楽しかった旅行の名残を惜しむみたいに
私たちは二人、身体を寄せ合って、
揺れる車内で温かい眠りに落ちていった。
その時は、蒼人さんが私の頭をちょっと押してくれて、寄りかからせてくれた
でも、今は違って、
まるで磁石が引かれ合うみたいに、
私から、すごく自然に身体が寄っていってしまう。
蒼人さんの頭が私の頭の上にちょん、と乗る。
その重みを感じていたら、やっぱり少し疲れていたのか、
すっと眠たくなってしまう。
「少し、眠りましょう。東京についたらまた移動です」
スマートフォンでアラームをかけてくれるという。
なので、その言葉に甘えることにした。
帰りの電車が山のトンネルを抜ける。
軽井沢の町が遠くなり、
日常へと私たちを運んでいく。
楽しかった旅行の名残を惜しむみたいに
私たちは二人、身体を寄せ合って、
揺れる車内で温かい眠りに落ちていった。

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