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雨が好き
第115章 長電話
【長電話】
るるるるる
るるるるる
4コール目で、彼が出た。
「こんばんわ・・・あの・・・」
「あれ?みなとさん?どうしたの?」
蒼人さんの声
別に、何日も聞いてなかったわけではない。
ほんの3日くらいだった。
でも、その声を聞いただけで、
私の心はふわっと軽くなった気がした。
どうしたの、と聞かれて、私は受話器を握ったまま
しばし硬直してしまう。
『みなと町』・・・私のお家には、電話が二つしかない。
お店にひとつ
そして、ダイニングに使っているお部屋にひとつ
そして、スマートフォンなるものを持っていない私は、
蒼人さんにお電話するときには、このダイニングの電話を使うことになる。
メモに書いて大事にとってあった蒼人さんの電話番号を握りしめて、
ひとつ、ひとつ、ボタンを押す。
るるるるる
るるるるる
4コール目で、彼が出た。
「こんばんわ・・・あの・・・」
「あれ?みなとさん?どうしたの?」
蒼人さんの声
別に、何日も聞いてなかったわけではない。
ほんの3日くらいだった。
でも、その声を聞いただけで、
私の心はふわっと軽くなった気がした。
どうしたの、と聞かれて、私は受話器を握ったまま
しばし硬直してしまう。
『みなと町』・・・私のお家には、電話が二つしかない。
お店にひとつ
そして、ダイニングに使っているお部屋にひとつ
そして、スマートフォンなるものを持っていない私は、
蒼人さんにお電話するときには、このダイニングの電話を使うことになる。
メモに書いて大事にとってあった蒼人さんの電話番号を握りしめて、
ひとつ、ひとつ、ボタンを押す。

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