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雨が好き
第115章 長電話
「みなとさん、ごはんは?」
「うん、食べた」
「お風呂は?」
「うん、さっき終わったところ」
「髪の毛とか・・・」
「大丈夫、乾かしたよ・・・蒼人さんは?」
「うん、僕も、終わったところ」
そんなところから、電話が続いていく。
今日あったこと、私のこと。
お店が結構忙しかったこと、
蒼月が連続して注文されて、嬉しかったとか。
お仕事のこと、蒼人さんのこと。
ゴールデン・ウィークで、山登りに来る人が多いこと、
あちこち行かなくちゃいけなくて、けが人を救助したりとかも。
「私、今日、三毛猫ちゃんを見たの。そしたら・・・蒼人さんを思い出しちゃって」
「え?どうしてかな?顔・・・似てたとか?」
「え!?ううん、た、多分違う・・・。なんだろう・・・どうしてかな?」
どうしてかな、って言ったけれど、
多分、私の心は分かっていた。
そっと撫でたら、きっと蒼人さんみたいにあったかいって、そう思ったからだ。
でも、それはちょっと恥ずかしくて言えなかった。
「僕も、忙しい時、空を見たら、木漏れ日の向こうに青空が見えて
なんとなく、みなとさんを思い出した」
「それって・・・?どうして?」
「う・・・ん・・・どうしてかな。
きれいだなって、思ったからかもしれない・・・からかな」
「え?え!?」
そんなやり取り。
「うん、食べた」
「お風呂は?」
「うん、さっき終わったところ」
「髪の毛とか・・・」
「大丈夫、乾かしたよ・・・蒼人さんは?」
「うん、僕も、終わったところ」
そんなところから、電話が続いていく。
今日あったこと、私のこと。
お店が結構忙しかったこと、
蒼月が連続して注文されて、嬉しかったとか。
お仕事のこと、蒼人さんのこと。
ゴールデン・ウィークで、山登りに来る人が多いこと、
あちこち行かなくちゃいけなくて、けが人を救助したりとかも。
「私、今日、三毛猫ちゃんを見たの。そしたら・・・蒼人さんを思い出しちゃって」
「え?どうしてかな?顔・・・似てたとか?」
「え!?ううん、た、多分違う・・・。なんだろう・・・どうしてかな?」
どうしてかな、って言ったけれど、
多分、私の心は分かっていた。
そっと撫でたら、きっと蒼人さんみたいにあったかいって、そう思ったからだ。
でも、それはちょっと恥ずかしくて言えなかった。
「僕も、忙しい時、空を見たら、木漏れ日の向こうに青空が見えて
なんとなく、みなとさんを思い出した」
「それって・・・?どうして?」
「う・・・ん・・・どうしてかな。
きれいだなって、思ったからかもしれない・・・からかな」
「え?え!?」
そんなやり取り。

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