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雨が好き
第115章 長電話
ちらりと時計を見ると、更に針は進んでいて・・・
「蒼人さん、また・・・明日・・・」
やっと言えた。『また明日』
「うん、また明日」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい・・・みなとさん」
耳に落ちる、優しい声。
私は目をぎゅっとつぶって、そっと受話器を置いた。
かちゃ・・・
そうなったきり、電話はしんと沈黙する。
お部屋全部が、しんとしてしまう。
ほわんとした心の温かさはまだ残っているけれども、
その静けさで、私はまた『さみしい』と感じてしまった。
明日・・・また明日・・・
心の中で繰り返してみる。
明日、会えるから。
その明日が、とても遠くに感じられてならなかった。
「蒼人さん、また・・・明日・・・」
やっと言えた。『また明日』
「うん、また明日」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい・・・みなとさん」
耳に落ちる、優しい声。
私は目をぎゅっとつぶって、そっと受話器を置いた。
かちゃ・・・
そうなったきり、電話はしんと沈黙する。
お部屋全部が、しんとしてしまう。
ほわんとした心の温かさはまだ残っているけれども、
その静けさで、私はまた『さみしい』と感じてしまった。
明日・・・また明日・・・
心の中で繰り返してみる。
明日、会えるから。
その明日が、とても遠くに感じられてならなかった。

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