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雨が好き
第17章 海岸線
次の日、お父さんはレンタカーを借りてきた。
真っ赤で小さな車だった。
久しぶりに運転するから大丈夫かな・・・とひとりごちしながらだったけど、車はスムーズに走り出した。

私は助手席。

車はぐんぐんスピードを出して、どこかに向かっていく。
そういえば、どこに行くか、聞いていなかった。

トンネルをいくつか抜けると、急に空が広くなる。
夏の・・・空。

真っ白い入道雲が、湧き立つように空を飾る。
白と青、太陽の光がくっきりとコントラストを作り出す。
木々の枝が落とす陰、車窓に落ちる幾つも重なる色濃い緑。

右手には、海岸線が見える。

そこは、真っ青できれいな海だった。

お父さんが見晴らしの良いところで車を止めた。そこは、休憩所のような所で、屋根とベンチがあった。
穴場なのかもしれない。人は私達の他にはいなかった。

ちょうどお昼の時間だったので、お父さんと一緒に『みなと町』のサンドイッチを広げて食べる。

ここまで、ずっと黙ってきてしまったけど・・・。何かを言わなくちゃいけない気がする。

「あの・・・お父・・さ」

言いかけた時、お父さんが「みなと」と声をかけてきた。
お父さんも私に話すタイミングを見計らっていたのだと分かった。
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