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雨が好き
第17章 海岸線
「ここ、お母さんと初めて車でデートしたときに、来たんだ」

海風がお父さんの髪を揺らした。

お母さん・・・。私のお母さんは、私を産んですぐに亡くなった。私が知っているのは写真の中で笑うお母さんだけ。

恵美子おばさんがいうように、もしかしたら目のところがちょっとだけ、私に似ているかも、と思うことがある。

いつも、お母さんは写真の中で笑っていた。
サンドイッチを食べて、水筒のアイスコーヒーを飲む。

冷たくて苦いコーヒーが喉を落ちていく。

「お父さんは・・・お母さんとどこで会ったの?」

何気ない風を装って聞いてみた。本当はいっぱい聞きたいことがある。

お母さんのどこを好きになったの?
どうやってデートに誘ったの?
お母さんと何をお話ししたの?

「大学が、一緒だった。お母さんはピアノが得意で、お父さんは歌が好きだった。合唱サークルで出会ったんだ」

大学時代を一緒に過ごし、
社会人になって一旦別れたけど、
同窓会でまた出会った、という。

「そこで、お父さん、勇気出して、お付き合いしてもらった」
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