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雨が好き
第19章 演奏会

え?とちょっと意外そうな顔をしたけど、
『はい』
と手を差し出してくれた。
そっと触る。女の人とは違う、体温が高い、肉厚の手のひら。
少し、しっとりしている?
指に触れる。夏だからかな・・・赤いような気がした。
「えっ・・・と・・・みなとさん?」
はっと正気に戻る。
いけない・・・いつの間にか、私は彼の手のひらを両手で夢中で触ってしまっていた
「ご・・・ごめんなさい」
男の人の体にベタベタと触っていたかと思うと急に恥ずかしくなって手を引っ込めた。
その日はそこでバイバイした。
私の手にはいつまでも、蒼人さんの手のひらの感触が残っていた。
その感触ごと、そっと、手を握りしめた。
『はい』
と手を差し出してくれた。
そっと触る。女の人とは違う、体温が高い、肉厚の手のひら。
少し、しっとりしている?
指に触れる。夏だからかな・・・赤いような気がした。
「えっ・・・と・・・みなとさん?」
はっと正気に戻る。
いけない・・・いつの間にか、私は彼の手のひらを両手で夢中で触ってしまっていた
「ご・・・ごめんなさい」
男の人の体にベタベタと触っていたかと思うと急に恥ずかしくなって手を引っ込めた。
その日はそこでバイバイした。
私の手にはいつまでも、蒼人さんの手のひらの感触が残っていた。
その感触ごと、そっと、手を握りしめた。

