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雨が好き
第20章 花火大会

毎日、待ち遠しく過ごして、いよいよ日曜日。
蒼人さんが『みなと町』に迎えに来てくれた。
その姿をひと目見て、感嘆。
やっぱり、スラリと背の高い蒼人さんに浴衣はよく似合う。
多分、きっと、もう少しお腹が出てるほうが着物的には似合うのだろうけど、私には今の蒼人さんがものすごく眩しかった。
私も、恵美子おばさんに着付けしてもらって、準備万端。
今日は髪型は素直に肩まで下ろしたものにした。なんだかこっちのほうが私らしいかな、と思ったからだ。
手には籐のバック。ちゃんと、傘も持っている。
夕暮れが迫る街の中、私達は『みなと町』を後にした。
夏の日の夕方、一瞬しかないオレンジ色にたそがれる町を二人で歩くのは、やっぱりなんだか特別だった。
花火大会の会場は河川敷。近づくにつれて人が多くなってきた。
小さな町だけど、こういうときには他の街からも人が来るので、見たこともないくらいの人の波ができる。
彼と距離を開けないようにしても、難しい。
すぐに人が間に入ってきてしまう。
蒼人さんが『みなと町』に迎えに来てくれた。
その姿をひと目見て、感嘆。
やっぱり、スラリと背の高い蒼人さんに浴衣はよく似合う。
多分、きっと、もう少しお腹が出てるほうが着物的には似合うのだろうけど、私には今の蒼人さんがものすごく眩しかった。
私も、恵美子おばさんに着付けしてもらって、準備万端。
今日は髪型は素直に肩まで下ろしたものにした。なんだかこっちのほうが私らしいかな、と思ったからだ。
手には籐のバック。ちゃんと、傘も持っている。
夕暮れが迫る街の中、私達は『みなと町』を後にした。
夏の日の夕方、一瞬しかないオレンジ色にたそがれる町を二人で歩くのは、やっぱりなんだか特別だった。
花火大会の会場は河川敷。近づくにつれて人が多くなってきた。
小さな町だけど、こういうときには他の街からも人が来るので、見たこともないくらいの人の波ができる。
彼と距離を開けないようにしても、難しい。
すぐに人が間に入ってきてしまう。

